2016年12月18日日曜日

ベクトルによる円周角の定理の確認



大学への数学「ベクトル」編の勉強

【問】下図のように三角形ABCと外接円の中心Dがある。この三角形の頂点Aが外接円上を移動しても頂角Aの角度が変わらないこと(円周角の定理)を確認せよ。
(注意)円周角の定理の方がベクトル計算の種々の定理の基礎になっていて、ベクトル計算は円周角の定理等の結果と考えます。そのため、ベクトル計算では、円周角の定理を確認できても、証明ではないと考えます。

【一番簡単な確認】
ベクトルの計算で外心の高さが式1で与えられる。
そして、
ベクトルの計算で外接円の半径Rは式2で与えられる。
式1と式2を使うと、


この式3により、頂点Aが移動しても右辺の値が変わらない。これは、式3の左辺に余弦であらわされている角度Aが変わらないことを意味する。
(確認おわり)

(補足)
 この式3の関係は、ベクトルだけを使って式1を導き出し、次に、ベクトルだけを使って式2を導き出したことでようやく導き出された関係です。しかし、式3は、高校1年で円周角の定理を図形で証明する過程で、図形の関係から容易に導き出されます。
 問題を楽に解くという観点では、高校1年での図形の証明による方法が一番楽です。そのため、ベクトルの係わる問題が出題されても、許される限りは、高校1年での図形の証明方法を使うようにしましょう。

【苦労する解き方】
 この円周角の定理を、準備無く解く苦労する解き方をした例を、ここをクリックした先に書きました。

リンク:
高校数学の目次

0 件のコメント:

コメントを投稿