2013年10月28日月曜日

問題をやさしくする数学(19)座標系を変える



【問】実数a,bに関する条件p,qを次のように定める。
p: (a+b)+(a-2b)<5
q: (a+b)<1 または (a-2b)<4
次の①~④のうち、命題「q⇒p」に対する反例になっているのはどれか。
①a=0,b=0
②a=1,b=0
③a=0,b=1
④a=1,b=1

【解答】
命題「q⇒p」に対する反例は、
q及び(pで無い)が成り立つ場合である。

命題pとqが複雑なので、命題の式の方をX、Yとおいて命題を見やすくし、
q及び(pで無い)が成り立つ場合を以下の図の斜線であらわす。
図の円周上の点は(pで無い)条件を満足している。

上図の斜線の範囲にある(X,Y)がq及び(pで無い)が成り立つ場合である。
とりあえず、XとYでbをあらわすと、
b=(X-Y)/3
である。
そのため、Y=Xの直線上の点はb=0を満たす点であることがわかる。
b=0でY=Xの直線上にある場合は、
a≧√(5/2)
あるいは、
a≦-√(5/2)
がなりたつべきであるが、
①と②はこの条件を満足していない。よって反例では無い。

あとは、③と④を個々に調べれば良い。
③の、a=0,b=1の場合は、
X=1,Y=-2なので、qを満足しない。よって反例では無い。
④の、a=1,b=1の場合は、
X=2,Y=-1なので、qを満足する。
また、円周上の点なので、(pで無い)も満足する。
よって、④が反例である。
(解答おわり)


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